2020-08

バドミントンニュース

桃田賢斗「しゃべくり」出演、出場停止いじられ…

桃田賢斗「しゃべくり」出演、出場停止いじられ…

バドミントン男子シングルス世界ランキング1位の桃田賢斗(25=NTT東日本)が31日、日本テレビ系列の「しゃべくり007(セブン)」に出演し、プレー中には見せない素顔を披露した。

【写真】桃田、柴崎、香川、原口(2019年5月30日)

コートの上では常に険しい表情を見せる桃田もこの日は終始、笑顔だった。司会のくりぃむしちゅー上田から初となるバラエティーに同番組を選んだ理由を聞かれ「好きでよく見ていたので」と答えた。

あまり慣れていないトークでは芸人たちの鋭い突っ込みにたじろぐ場面も。4年前に五輪出場停止になった時のことを何度も聞かれた際には、終始笑顔を見せながら、大人な対応で何とかかわした。

プライベートな質問もされたが、包み隠さず正直に答えた。「好きなタイプ」を聞かれ「寂しがり屋なので包み込んでくれる人。(芸能人なら)吉岡里帆さん」と話した。

すると吉岡本人がVTRで登場。「ほくろの位置がかわいい。(甘える男性は)いいと思います。長女なので」と印象を語り、さらに五輪会場へ桃田を見送るシチュエーションで「いってらっしゃ~い。賢斗、ケガなく帰って来てね」と演じた。

大好きな女優からのメッセージに世界王者の桃田も「めっちゃうれしい」とデレデレの表情。さらに番組後半の10球限定のマグカップチャレンジでは再び吉岡からの応援VTRにプレッシャーを感じ、まさかの失敗というバドミントン以外での精神面での“課題”を露呈した。

桃田は1月のマレーシアでの遠征中に交通事故に巻き込まれた後、休養を経て2月の代表合宿に参加したが「シャトルが二重に見える」などの症状を訴え、練習初日に離脱。診断の結果、右眼窩(がんか)底骨折が判明した。その後、5月からの代表合宿に参加する意向を示していたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、中止となっていた。事故後の経過を聞かれた桃田は「ケガは完全に大丈夫。正直、手術が終わってからは五輪に間に合わせようとしていたので、延期にならなくても間に合っていた」と周囲を驚かせた。

現在、所属チームで練習を続けている桃田は、26歳の誕生日となる9月1日からの代表合宿に参加する予定。国際大会は9月まで中止が決まっており、最短での出場は10月3日からデンマークで行われる男子の国・地域別対抗戦「トマス杯」となる。日本協会の銭谷専務理事は「安全面に配慮しながら派遣する方向」と語っており、約10カ月ぶりの試合となる可能性が高い。

新たなパワーをもらった桃田は、エンジン全開で復帰戦に向かう。

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東野有紗、現役引退の高橋礼華に惜別「一緒に出た大会は一生の思い出」

東野有紗、現役引退の高橋礼華に惜別「一緒に出た大会は一生の思い出」

 バドミントンの19年世界選手権混合ダブルス銅メダルの東野有紗(日本ユニシス)が31日、自身のインスタグラムを更新。今月末で現役生活を終える16年リオ五輪女子ダブルス金メダルの高橋礼華(同)に惜別のメッセージを寄せた。

 所属の先輩にあたる高橋礼とは、日本代表遠征や国内最高峰のS/Jリーグなどで時間をともにしてきた。「礼華さん、お疲れ様でした。色々なことを教えてくれて、たくさんお世話になりました。個人戦でも団体戦でも一緒に出れた大会は一生の思い出です」。この日で所属との選手契約を終え、第二の人生を踏み出す高橋礼への思いをつづっていた。報知新聞社

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「後ろ向きに漕ぐから見えない世界にいける」 “ボートの鉄人”が高校生に贈るエール

「後ろ向きに漕ぐから見えない世界にいける」 “ボートの鉄人”が高校生に贈るエール

「インハイ.tv」と全国高体連が明日へのエールプロジェクト」の一環として展開する「オンラインエール授業」。21日はオリンピック5大会連続出場の経歴を持つ、ボートの武田大作が登場。インターハイが中止となった全国のボート部員に向け、オンライン授業を行った。

 この「オンラインエール授業」は、インターハイ実施30競技の部活動に励む高校生とトップアスリートらが、「いまとこれから」をオンラインで話し合う企画。これまで、ボクシングの村田諒太、バドミントンの福島由紀と廣田彩花、卓球の水谷隼、サッカーの仲川輝人、佐々木則夫さんらが講師を務め、高校生たちが今、抱く想い、悩みに寄り添いながら、未来に向かって激励してきた。

 第24回の講師は、46歳の今も地元・瀬戸内海を拠点に競技を続ける「ボートの鉄人」武田大作。日本代表として96年アトランタ大会から5大会連続でオリンピックに出場し、シドニー、アテネでは6位入賞。2000年には、軽量級クォドルプル(4人乗り)で、日本ボート界初の世界選手権優勝を飾った。

 武田がボートを始めたのは高校入学後。「アウトドアスポーツを始めたかった」という彼は「海か山か」の選択で迷った。

「僕は山育ち。海に行きたかったので、高校のボート部が瀬戸内海で活動することを知り、ボートか登山かで悩みました。部活の初日にボートに乗ったとき、『あ、この競技は面白い』と感じた。その瞬間、この競技をやろう、と思いました」

 しかし、当時の武田は小柄で痩せっぽち。身長164センチ、体重42キロの体では、ボートを漕ぐことさえできなかったという。

「1年のときの目標は補欠からの脱却。『コックス(舵手)にならないか?』と言われたが、漕手になりたかったので、イヤだイヤだ、とゴネ続けました。

 練習自体は苦痛でしたが、とにかくボートが好きだった。顧問の先生やコーチのOBの方に常々言われたのは『人からの指示ではなく、自分で動け』ということ。顧問はボートの専門家ではなかったが、『好きで選んだんだから、必死にやるのは当然じゃない?』という感じだった。先生もOBもすごくよかったので、僕は恵まれていました」

 好きなことを、好きなだけ、思いのままに没頭する。その熱量で腕を磨き、2年生で漕手に、3年時には「全国で戦う」という目標を達成。男子シングルスカルでインターハイ5位の成績を残し、本格的に「想定外」(武田)の長い、長い、競技人生のスタートを切った。次ページは:質疑応答で交流「スポーツの楽しさは成功することがすべてではない」

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栗原恵さんが直撃…柔道カナダ代表の出口クリスタ、長野初の金メダル持って凱旋したい

栗原恵さんが直撃…柔道カナダ代表の出口クリスタ、長野初の金メダル持って凱旋したい

 スポーツ報知「TOKYO 2020」の新企画がスタート! 元バレーボール女子日本代表で、スポーツコメンテーターの栗原恵さん(36)が女性アスリート専用のトークルームを開設。「MEG’S ROOM Lady go!」と題して、隔月連載で来夏の東京五輪に向かう女子選手たちと対談を行います。第1回のゲストは、柔道女子57キロ級の2019年世界女王で、カナダ代表の出口クリスタ(24)=日本生命=。カナダ柔道史で初の金メダルが期待される“やまとなでしこ”の素顔に迫った。(構成 小河原俊哉、遠藤洋之、カメラ・小泉洋樹)

【写真】栗原恵さんが描いたクリスタの似顔絵

 栗原(以下、栗)「自粛生活は、どのように過ごされていましたか?」

 出口(以下、出)「カナダ・ケベックにいるトレーナーから送られてくるメニューをこなす生活を2か月ほど過ごし、6月から柔道の練習を少しずつしています」

 栗「自粛期間中にいろいろと感じられたと思います」

 出「こんなに柔道から離れたのは初めてで。今年(10月)で25歳。22年間、柔道自体が自分の生活になっていたし、どう時間を潰せばいいか分からなくて。相当、依存していたんだなと思います」

 栗「そう思えるのは、やはり柔道が大好きだから?」

 出「嫌いだったはずなんですけどねぇ(笑い)。コロナのお陰で気づかされた部分があります」

 栗「モチベーションの維持が難しいですか? 私だったら感じてしまいます」

 出「延期が決まる前にカナダが(五輪不参加の)声明を出したんですけど、覚悟していました。仮に1年延期されたからといって、もう1年、準備する期間が増えたとしか思っていないですね」

 栗「すごいポジティブです」

 出「ポジティブでずっとやってきたので、自分らしく1年後も頑張りたいです」

 栗「生まれも育ちも日本ですが、お父さまのご出身のカナダを代表にされました」

 出「周囲に背中を押されたのもありましたけど、最後は自転車に乗りながら決めちゃって。でも(カナダを選んだ後)最初は勝てなくて、日本の大会でも1回戦負け。日本チームも同じアップ会場にいて自分で勝手に重圧かけて。でも、みんな応援してくれる。本当に恵まれてます」

 栗「決断を振り返ると?」

 出「今のところ人生で一番大きな決断でしたし、勝とうが負けようが後悔しないと決めてました。結果、こう(19年世界選手権でカナダ初の金メダル)なってますけど、結果が出てなくても後悔はしてません」

 栗「日本の心も忘れず、カナダの良さも取り入れる、パイオニア的存在! 同じ環境の方々に伝えたいことは?」

 出「五輪もあるし、外国の人も日本に来る機会が増えて、自分のようにいろいろなルーツのある子供たちも増える。日本人の心を持ちながら他の国の代表を選ぶことも正解だし、日本人として生きるのも正解だと思う。ルーツがあれば何でも正解だと思うので自信を持って選択してほしい」

 栗「すごい! たくさんの人が励まされると思います。自分を持って貫いている姿勢は必ず響くと思います。とことん貫いてほしいと改めて感じました」

 栗「おしゃれについて。出口さんはブラックのコーデが多いですよね。こだわりは?」

 出「こだわり…ですか。いかに体を小さく見せるか、ですか!?(笑い)」

 栗「黒はスリムに見せる効果がありますしね」

 出「(前のめりで)そうなんですよぉ! 白は膨張色だし。気づくと黒を手に試着室に行っています!」

 栗「すごく似合いますよ~」

 出「何かおしゃれのアドバイス、ありますか?」

 栗「すごく顔立ちがきれいだし、色が白いのでパステルカラーでも原色でも似合うと思います!」

 出「けんかしないスかね(汗)。チャレンジします」

 栗「私は現役中はネイルができなくて。出口さんと一緒で髪もショートでした。おしゃれするなら、どこをしたいですか?」

 出「髪の色ですね。金髪にしてみたいし、ブリーチも何回もしたい。原色入れたりとか。柔道はそういうのは良くないとされているので、そこ、はっちゃけたいです(笑い)」

 栗「髪形、すてきです」

 出「これは…寝起きでして(汗)。髪も勝手に分かれて(ちびまる子ちゃんの)花輪くんみたいになります」

 栗「チャームポイントは瞳ですか?」

 出「うーん、唇かな。分厚いので(笑い)」

 栗「セクシーですよね」

 出「あはは(照れ笑い)」

 栗「飼い猫はツナ、マヨちゃんですよね。私も保護猫2匹(縁=えん、紬=つむぎ)飼ってます。どんな存在ですか?」

 出「もう、家族ですね。子供みたいな。ペット飼うと婚期遅れるの分かる(苦笑い)。周りの同級生はお母さんになってるけど、私は2匹いるので十分幸せ」

 栗「共感できる~ 支えですよねぇ」

 出「需要と供給。えさ代稼ぐ代わりに、かわいさ供給してもらってます。ゆくゆくは(モデルの)森泉さんの家みたいな、動物王国を作りたいです(笑い)」

 栗「超攻撃型な柔道を動物にたとえると、やはり?」

 出「猫科かな(笑い)。ライオンの雄。狩りをする雌と違い、スピードでスキを突く。私って体力ないので、似てるかな」

 栗「猫ちゃんを肩に乗せたナウシカ風のインスタグラム、拝見しました。さすが、肩が強いなと」

 出「(栗原さんと自分を比べ)バレーボール選手はほんと、ナイスバディーで…。私の得意技は大外刈りなので肩をすごく使う。だから胸筋、肩はけっこうリッパ(ドヤ顔)。我ながら」

 栗「他のスポーツに転向できるとしたら」

 出「モテていただろうなという競技はやりたかったなぁ。スピードスケート、レスリング、カナダ人の父が好きなアイスホッケーも」

 栗「イメージできる!」

 出「氷上の格闘技なのでガンガンいけます(笑い)」

 栗「『夢だったものが目標になった』という五輪の目標を教えてください」

 出「来年開催されるならもちろん金を狙っていきますし、カナダ柔道初の金メダルを持ち帰りたい【注】。これも言わせてください! 長野初、塩尻初の金メダルを持って帰って凱旋したい。カナダの柔道の知名度も上げたいですね」

 栗「そこに至るまでには」

 出「コロナでブランクが空いたので以前の自分、体力を戻す。1年の猶予をもらったので、今年できなかった新しい技を来年までに完成させたいです」

 栗「五輪の延期を『猶予をもらった』と言えるのがすごい。その時点で強いし勝っていると思います。SNSを拝見しても、非常に明るくて、実は面白い方なのかなと感じたのですけど、その通りでした!」

 出「思っていただけましたか」

 栗「落ち着いたら直接、お会いしたいです」

 出「今度はバレーを教えてください!」

 栗「けがをしない程度にやりましょう(笑い)」

 出「『ハイキュー!』(バレーボールの人気アニメ)を見て勉強しているのでぜひお願いします!」

 【注】柔道カナダ代表の五輪メダルは男子の5つ(銀2、銅3)のみ。銀は、正式競技となった1964年東京大会重量級決勝で猪熊功に敗れたダグ・ロジャース、2000年シドニー大会男子100キロ級決勝で井上康生に敗れたニコラス・ギル。女子の五輪でのメダル獲得はない。

 ◆栗原 恵(くりはら・めぐみ)1984年7月31日、広島・能美町(現・江田島市)生まれ。36歳。小学4年からバレーボールを始め、山口・三田尻女(現・誠英)高で全国大会4冠を達成し、同3年時の2002年に日本代表デビュー。04年アテネ、08年北京と2度の五輪に出場し、ともに5位。10年世界選手権で銅メダル。19年6月に現役を引退。187センチ。月刊バレーボールでコラムを連載中。

 ◆出口 クリスタ(でぐち・くりすた)1995年10月29日、長野・塩尻市生まれ。24歳。父はカナダ人、母は日本人。3歳で柔道を始め、松商学園高1年時に全国高校総体女子52キロ級優勝。日本代表として出場した世界ジュニアは2013年女子57キロ級銅、14年同銀。山梨学院大3年の17年1月にカナダ代表を選択。同国代表として18年世界選手権同3位、19年に同初優勝。現在の世界ランクは1位。右組み。160センチ。妹のケリーも柔道選手。

 ▼実施日時 8月19日午後2時

 ▼対談方法 新型コロナ禍のためリモートで実施(栗原さん=東京都内、出口=山梨県内の自宅)

 ▼企画 LDH SPORTS

 ▼取材協力 LDH JAPAN、日本生命、山梨学院大

 ▼撮影協力 横田早紀さん(ヘア&メイク)

 ◆長野県出身の五輪メダル

 夏季5、冬季6の計11人。夏季大会は64年東京の“東洋の魔女”バレーボール女子で渋木綾乃が金を獲得したが、個人では16年リオの奥原希望(バドミントン女子単)、荒井広宙(陸上男子50キロ競歩)の銅が最高。金メダルは18年冬季平昌大会スピードスケートで、女子500メートルの小平奈緒、団体追い抜きの菊池彩花、92年アルベールビル、94年リレハンメルのスキー複合団体の河野孝典の3人。

 ◆「めっちゃうまい」肖像画

 栗原さんから出口に対談のお礼にと、自筆デジタルアートの肖像画がプレゼントされた。「今日を迎えるまでに映像を見たりして、純粋に応援したい、いちファンになりました」と栗原さん。出口も「めっちゃ、うまいじゃないですか!」と感激した。元々、絵を描くことが好きな栗原さんは、4月から自身のインスタグラムでパンダや犬など多数の「MEG ART」を掲載。この企画タイトルも栗原さんが手掛けた。

 ◆対談後記

 女性アスリートを取材させてもらえることになり、私たちが普段目にする凜(りん)とした姿で戦う姿の裏にある努力や思い、そして女性らしさを伝えさせてもらいたいと思いました。私自身が経験したからこそ感じられる部分、そして、いちファンとして知りたいこと。両面から迫って皆さんにお伝えしていきたいと思います。

 出口選手は明るく笑顔で質問に答えてくれる姿が印象的ですが、柔道の話題になるとキリッと引き締まる表情でした。言葉一つ一つからはもちろん、その表情から彼女が真摯(しんし)に競技と向き合う姿勢が伝わります。カナダ代表を選択するまで、そしてその後の輝かしい快進撃の裏にはたくさんの葛藤があったこと。日本の心、そしてカナダで感じた良き文化を融合させられる彼女こそ今後のスポーツ界におけるパイオニア的存在になるのだと感じました。

 苦境こそ前向きに捉え、思いを伝えてくれる姿に心から応援したくなりました。

 メイクのお話ではご自身がチャームポイントだと話してくれた唇にブラウンリップを塗るのがお好きだとか。今回はリモートでの対談となりましたが、オススメやお気に入りのコスメなどガールズトークができる日を楽しみにしています。(栗原 恵)報知新聞社

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コロナ禍で苦しむプロスポーツのスポンサード。そのひとつのヒント-“地域の時代”の「新しいカタチ」に

コロナ禍で苦しむプロスポーツのスポンサード。そのひとつのヒント-“地域の時代”の「新しいカタチ」に

 パラリンピックの開催まで1年。読売新聞の調査によると、パラ競技団体の多くが選手強化や代表選考に不安を抱えているという。

 横浜DeNAベイスターズ初代球団社長であり、現在一般社団法人さいたまスポーツコミッション会長、バスケットボール男子B3リーグ・さいたまブロンコスのオーナー兼取締役を務める池田純氏は、パラリンピックも含め、多くのスポーツ団体が直面している大きな不安、スポンサー問題について語った。

◇ ◇ ◇

 パラ競技団体が不安なのも当然だろう。コロナ禍で延期されたものの、来年無事にオリンピック・パラリンピックが開催されるかどうかも不透明な状況だ。リオ五輪の金メダリスト、バドミントンの高橋礼華選手も「来年まで気持ちと体が持つのか」という不安から引退を決意。他の競技でもこのコロナ禍を機に現役を引退する選手も出てきている。

「やっぱりアスリートは、先が見えないとモチベーションを維持するのは大変なのではないでしょうか。トップ選手であればなおさら、厳しいトレーニングを積み重ね続けなければならない。あるかどうかわからない大会を目標に頑張り続けるのは大変しんどいのだと私は思います」

 さらにスポーツ界を苦しめているのは、スポンサーの問題だ。多くのスポンサー企業がスポーツに期待するのは「露出」だ。ユニフォームやスタジアムの看板に企業名が掲出され、それがメディアに出ることで企業の認知度やイメージがアップする。観客収入が望めないパラリンピックのようなマイナースポーツほど、強化や遠征などの費用をスポンサーからの支援に頼ることになる。

「この数年、特に東京オリ・パラが決まってからは、パラリンピックに対する理解が進み、競技を観よう、選手たちを支えようという動きがどんどん出てきていました。ただこの状況で多くの企業もダメージを受けていますから、スポンサードの継続が難しくなっているのは当然だと思います。なにしろ露出がない、将来の露出も不確定なわけですから、それでもお金を出すというのは企業判断としては、スポンサードの考え方自体を進化させないとなかなか厳しいものがあります」

 スポンサー離れは、他の競技、野球やサッカーなどのプロスポーツ界でも目の前にある“危機”だ。

「経営側が無観客でも試合をしたいと考えるのは、もちろん選手やファンのためというのが第一ですが、スポンサーの露出を少しでも確保しようという思いもあります。でも現状、無観客試合は、コアなファンが中心となり観ているような限定的な状況と捉えるべきでしょう。コロナ禍がなかったとしても、若い人は、動画配信サービスで『観たいものを、観たいときに』観る時代。以前のようになんとなくテレビを観ていたら野球が流れていて、そこで企業名を知るという時代ではありません。スポンサーのあり方を企業側とスポーツ側が双方で考え直す時期に来ているのだと思います」

 池田氏は、自らがオーナーを務めるさいたまブロンコスで新しいカタチのスポンサーとの関係を作ろうと考えているという。

「露出よりは、地域との関係を重視したスポンサーシップの在り方にシフトさせなくてはならないと考えています。働き方改革やコロナの影響で、ビジネスマンも自分が生活する地域にいる時間が増えています。いわゆる“地域の時代”にマーケティング環境はシフトしたともいえる。これからは企業も、漠然とした不特定多数に向けた露出よりも、目の前にいる地域の人々との関係を築いていくことを考えていくことになるでしょう。スポーツは、そんな人々と企業の接点として最適だと私は考えています。従来型の露出にとらわれるのではなく、“地域の時代”を念頭に新しい地域でのウィンウィンを築けるパートナーシップをスポンサーと作っていきたいと思っています」

 時代が変わればビジネスも変わる。当然、スポーツのあり様も変わっていくことになる。時代が変わりゆくのを呆然と眺めているようでは、どんな人気スポーツも人気チームも“おいてけぼり”をくらうことになるかもしれない。

<了>

取材協力:池田純 スポーツコロシアム!VictorySportsNews編集部

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バドミントンの新日程発表、アジアの複数大会が中止に

バドミントンの新日程発表、アジアの複数大会が中止に

【AFP=時事】世界バドミントン連盟(BWF)は27日、新型コロナウイルスの影響を受けている今シーズンの新たな日程を発表し、アジアでの複数の大会が中止となった。その一方でBWFは、同地域で予定されている三つのメジャー大会で今季を締めくくりたいと考えている。

【特集】写真で振り返るバドミントン選手のビフォーアフター

 BWFによれば、東京五輪の延期を受け今年のハイライトとなる男子の国・地域別対抗戦トマス杯(Thomas Cup)と女子の同対抗戦ユーバー杯(Uber Cup)は、予定通り10月3日から11日までデンマーク・オーフス(Aarhus)で開催され、さらに2大会が同国オーデンセ(Odense)で続いて行われる。

 その後、アジアで開催されるスーパー1000の2大会とワールドツアーファイナルズ(BWF World Tour Finals 2020)で、今季の閉幕を目指す。11月10日から3週連続で行われるこれらの大会の開催地は未定となっている。

 BWFが今季の救済に取り組む中、ニュージーランド、中国、香港、インドネシア、マレーシア、タイでの大会は中止が決まった。

 またBWFは、オーデンセでの大会からアジアでの大会まで2週間空いていることで、選手やスタッフは隔離の時間を確保することができるとしている。【翻訳編集】 AFPBB News

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「1秒も乗れなかった」ところからのスタート カヌー北本忍が高校生へ伝えたエール

「1秒も乗れなかった」ところからのスタート カヌー北本忍が高校生へ伝えたエール

 カヌーで五輪3大会に出場した北本忍さんが25日に配信された「オンラインエール授業」に登場した。「インハイ.tv」と全国高体連が「明日へのエールプロジェクト」の一環として展開する企画に登場。インターハイ中止という経験から前を向く全国のカヌー部を対象に授業を行い、努力を続けることの大切さを改めて説いた。

 北本さんが登場した「オンラインエール授業」はインターハイ実施30競技の部活に励む高校生をトップ選手らが激励し、「いまとこれから」を話し合おうという企画。ボクシングの村田諒太、バドミントンの福島由紀と廣田彩花、バレーボールの大山加奈さん、サッカーの仲川輝人、佐々木則夫さんら、現役、OBのアスリートが各部活の生徒たちを対象に授業を行ってきた。

 その第23回の講師として、2004年アテネ、08年北京、12年ロンドンと五輪3大会連続で出場した元名選手が登場した。

 北本さんは武庫川女子大3年時に日本代表選出、以来数々の国際大会で活躍し、五輪以外でも2009年のスプリント・ワールドカップ(W杯)チェコ大会カヤックシングル500メートルで日本人としてW杯初優勝。10年のポーランドでの世界選手権では銅メダル。アジア大会でも日本人初の金メダルを獲得するなど、輝かしい実績を積み重ねてきた。

 そんな女子カヌー界の先駆者だが、競技を始めたのは大学入学後だった。高校まではバレーボール部に所属。10年間も続けてきた球技から、カヌーへ転身した理由は何なのか。画面に並んでいた高校生たちも興味津々の様子で、北本さんの言葉に耳を傾けた。

「バレーボールが大好きで、大学でもバレー部に入る気だったんです。でも大学のバレー部が意外に強くて、推薦の選手がたくさん入ってきていた。私は一般入試だったので、ちょっと敷居が高かった。それで違うスポーツに挑戦してみようと思って。最終的には同じクラスの友達に誘われて、気軽に入った感じなんです」

 だが実は同女子大はカヌー部もバレー部に負けず劣らずの強豪だったという。OGには日本代表選手が何人も。同級生も中学、高校での経験者ばかりだった。戸惑いも大きかったというが、先輩たちからの指導でどんどんのめり込んでいった

「カヌーって最初は1秒も乗れないんです。最初はそれが衝撃的で、どうしよう、やっていけるのかなと……。それでもたくさんの人が教えてくれて、どんどん楽しくなっていきました」

 当時を懐かしそうに振り返った北本さん。大学時代に飛躍のきっかけとなった印象的なエピソードも明かすと、画面越しの高校生たちの目の色の変わった。

 北本さんが初めて日本代表入りしたのは大学3年の春。だが、その前年までは全日本選手権は予選落ちするなど、「日本代表はほど遠かった」と振り返る。転機はコーチからの一言だった。オフに入る前に「この冬、正月もなしに1日も休まずに練習したら、3月には日本代表になれるからやってみないか」と告げられたという。

「迷ったけど、日本代表という言葉に魅力を感じました。憧れていた日本代表に頑張ればなれると言われたことがすごく魅力で、誘惑も断ち切って(笑)、本当に1日も休まずに練習しました。そうしたら3月の大会で初めて決勝まで行けた。日本代表になれたんです」

 努力は嘘をつかない――。使い古された言葉かもしれないが、北本さんはそれを実践し、見事に成果につなげて見せた。さらに「自分の考えでは及ばないことを、ちゃんと言ってくれる人が周りにいたこともすごく重要だった。先生やコーチのアドバイスを一度聞いてみようと思ったことも大きかった。それ以来、どんなアドバイスでも一度やってみようと思うようになりました」と続けうなずいた。

 周りからの声に耳を傾けることの大事さも説いた北本さん。大先輩からの言葉に高校生たちも熱心に聞き入っていた。次ページは:緊張を自信に変えるために「完璧な自信を持てるように準備を」

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男子トマス杯開催なら派遣協議中 バドミントン桃田復帰戦の可能性

男子トマス杯開催なら派遣協議中 バドミントン桃田復帰戦の可能性

 世界バドミントン連盟(BWF)は27日、新型コロナウイルスの影響で延期した国・地域別対抗戦男子トマス杯と女子ユーバー杯(オーフス=デンマーク)は計画通りに10月3~11日の開催日程で進めていると発表した。日本協会幹部は「日本代表は派遣の方向で協議中。出るならベストメンバーで出たい」と話し、トマス杯は1月に交通事故に巻き込まれて負傷した桃田賢斗(NTT東日本)の復帰戦となる可能性が出てきた。

 ユーバー杯は日本が2018年大会で37年ぶり6度目の世界一に輝いており、2連覇を目指す。

 3月の全英オープンを最後に中断したワールドツアーの新たな日程も発表した。

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ヨネックス 最新のスウィングウェイトマシンを発表、約5秒で重量と重心を測定<テニス>

ヨネックス 最新のスウィングウェイトマシンを発表、約5秒で重量と重心を測定<テニス>

ヨネックス株式会社は26日、テニス・ソフトテニス・バドミントンのラケット

を約5秒置くだけで重量とバランス(重心)を同時に自動測定できるスウィングウェイトマシン「PRECISION SCAN(プレシジョン スキャン)」を2020年9月下旬から発売すると発表した。

【ヨネックス 新マスクを発売】

従来のスウィングウェイトマシンは、重量とバランスの測定が別々に行われ、バランスは手動と目視で測定されていた。しかし、この製品は約5秒間ラケットを置くだけで、ラケットの左右の重量、全体重量、静止バランスを自動で一発測定。全体重量に加え、左右の重量も測定することでより緻密な調整が可能になる。

簡単・スピーディーな測定で手間を省くだけでなく、正確性も向上し、従来のマシンの課題を一挙に解決するはずだ。

さらに、従来のスウィングウェイト(振った時の重さ)に加え、重量とバランスの測定結果を反映した独自の新指標「パフォーマンススウィングウェイト」を測定。プレーヤーの体感にさらに近づけた適正な数値を算出することで、ユーザーに最適なラケットやカスタマイズを提案し、快適なプレーをアシストする。

また、メモ機能により5回分の測定結果が記録され、ラケットのスペックの比較もスムーズに。従来のスウィングウェイトマシンにはなかった機能を多数搭載し、利便性、正確性を大幅に向上させた「PRECISION SCAN」がプレーヤーの感覚に寄り添ったより正確なラケットの提案やカスタムを実現することになる。

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潮田玲子が公開した“豪快スマイルショット”に「笑顔が素敵」「爆笑顔も凄い綺麗」とファン反応!

潮田玲子が公開した“豪快スマイルショット”に「笑顔が素敵」「爆笑顔も凄い綺麗」とファン反応!

 元バドミントン日本代表で全日本選手権複5連覇の潮田玲子さんが25日、自身のインスタグラム(@reikoshiota)を更新。豪快な笑顔を浮かべた最新ショットを公開し、ファンを楽しませている。

【画像】「笑顔が素敵」「爆笑顔も凄い綺麗」潮田さんが公開した“豪快スマイルショット”

 潮田さんはこの日、スタイリスト発のファッションブランド「THE NEWHOUSE」の新作展示会に参加。その夜には、同ブランドのディレクターを務める新居由梨さんがアップした投稿をリポストする形で1枚の写真を掲載した。

 花柄を組み合わせた青のワンピースに身を包み、豪快な笑顔を浮かべる潮田さん。両手にはパック詰めされた大量のキクラゲが握られている。なんでも、友人の店から賞味期限が切れそうな商品を配るという“食品廃棄ゼロ”を目指した活動だそうで、今回は新居さんなどに勧めたようだ。

 文面には「本日、@the_newhouse のものすごーくオシャレで可愛いお洋服に囲まれた空間できくらげ姉さんというあだ名がつきました笑笑」とコメント。最後は「ゆりさんありがとー」と新居さんへの感謝を記した。

 投稿をチェックしたファン・フォロワーからは「なんでキクラゲなの?面白い。めっちゃ笑っているけどかわいい」「よっ!きくらげ姉さん」「笑顔が素敵」「爆笑顔も凄い綺麗」「きくらげが…似合ってる(笑)」「美女にキクラゲ」「豪快な笑顔 気持ちいい!」などなど、様々なコメントが寄せられている。

構成●THE DIGEST編集部